着眼点 「診断ツール」流行から見えてくるもの
大流行中の「MBTI」。昭和・平成世代の人にとっては、1999年頃に流行った「どうぶつ占い」みたいなのかと思っている人もいるのではなかろうか。しかし、MBTIは「流行」という言語にとどまらず、いまや初対面の人と会ったときに相手を一時情報として知る手段になっています。
診断ツールは"Eっぽい" "Iっぽい"など、血液型よりも詳細な性格を伝えるラベリング・属性化の刃を持ち、「自分らしさ」をわかりやすくするツールとしてコミュニケーションを効率的にとりやすくする刃に変化していると感じています。
韓国の街中では誕生月ごとのおみくじのごとく、MBTIごとに引くおみくじも。
[MBTI(エムビーティーアイ)とは] 「Myers-Briggs Type Indicator(マイヤーズ・ブリッグス・タイプ指標)」の略で、ユングの心理学的タイプ論に基づき開発された心理学的類型論による性格検査です。自己理解を深め、自分や他者との違いを理解するための「座標軸」として用いられ、4つの指標(外向/内向、感覚/直観、思考/感情、判断/知覚)を用いて個人を16タイプに分類。
[どうぶつ占いとは] 四柱推命や宿曜経を基にした「個性心理学」を現代風に分かりやすくしたもので、生年月日から自分の動物を算出。
でも「自分らしさ」ってなに?
でも「自分らしさ」の「自分」とはなんなのでしょうか。自分らしさはひとつ、というのが従来の概念だったと思いますが、いまの時代は様々な面があり、その様々な多様な面を持つことが重要なキーポイントになっていると考えました。
女性キャラで人気のVtuberを実施しているのは実は男性だった、ということは多いですし、有名人でも、ロバート・秋山さんが様々な人になり切る「クリエイターズファイル」の人気など、ひとりの人の中に複数の顔を持ち、「副業」ならば「複業」のようなマルチなタレント性や様々な顔を持つことが評価されています。「A面:いつもの自分」と「B面:違った一面」を、環境によって使い分けていることが、もはや普通です。
「本当の自分」は複数ある
これらを踏まえると、今後「副キャラ」を考えることが重要になってくるのではなかろうか。
「このキャラでなら何を言っても許される」「許されたい」という感情の現れであり、何か自分でないものを持ち所や逃避先にすることで安心感(安全圏)を得ています。「ほんとうの自分」なんて言語で自分を一つに規定することはもはや限界に来ています。複数キャラ(公認人格)を通じて自分を仮想することで、あらゆる場面で自分の内側を守る「主役にならない失敗しても嘘つきかなり仮面」となっていると言えるのではなかろうか?
星座にまとめてみると
星座にまとめてみると
つまり
星座にまとめてみると(続き)
「副キャラ」の考え方を熱狂させるアイデアは何か?
私たちは、下記2方向あるのではなかと考えました。
A 自分と違うキャラ(人格、特性)を見つけて、安全圏がつくりたい(新しい自分を感じる機会・逃避先)
このキャラでなら何を言っても許される。「許されたい」という感情の現れ。何か自分でないものを持ち所や逃避先にすることで安心感を得られる。複数キャラ(公認人格)を通じて自分を仮想することで、あらゆる場面で自分の内側を守ることができます。
B 自分の中の「大切」なキャラを安全に表現したい(受け入れられる環境)
受け入れられる場所がいくつかある(副キャラがある)とメンタルが安定。「逃げたら終わり」という考え方から、それぞれの生き方を多様性の中で尊重しようとする動きが見られる。内面を演出できるようになった。
Cf 「逃げ恥」の考え方の浸透 Cf) 退休代行ブームなど Cf) ちいかわ=小さくて弱くてかわいいもの。「上司から怒られてちいかわになった」など言い訳に使いやすい。 Cf) 弱さ考:一回折れたことを認める論さ。
「副キャラ」の考え方の整理
上記考え方から、いくつか熱狂するためのアイデアを、紹介していきます。
A 安全圏を作りたい:新しい自分を感じる機会づくり
「見ないはずの映画」が開く世界 ~レコメンドの刃を 「好みを当てる」から 「自分の輪郭と対極を知るきっかけをくれる」へ~
過去の視聴履歴から「好きそうな作品」を提案されることは便利ですが、自分で探しにいく力が落ちるだけなく、観るものの世界観が偏っていくもの。いような人格が自分の中にあるからこそ、「アルゴリズム」に沿った提案は避けたい!と思うはず。(つまり、提案・suggestionは不健全な状態)。「なぜこの作品や音楽が好きなのか?」を相対化して考える機会が与えられ、レコメンド機能によって「マイナー」や「苦手」な「対極」なものに出会えず、執筆に「私」が決められているとも考ええ、だからこそ、**レコメンド機能が 「好みを当てる」から 「自分の輪郭と対極を知るきっかけをくれる」になるといいのでは?**と考えました。
「見ないはずの映画」が開く世界
B 安全に表現したい:受け入れられる機会/場所として
HR領域・ウェルビーイング領域への活用
- HR領域・ウェルビーイング領域への活用: 「自分の弱さを曝け出す」文化が隆盛していますが、ビジネスでは「弱肉強食」が根強い状況です。
- 仕事の話題以外を語る場所や文化を作ることが大切です(「仕事の時の自分」以外のキャラを出す)。
HR領域・ウェルビーイング領域への活用
B 安全に表現したい:受け入れられる機会/場所として
マクドナルドに「懺悔メニュー」としてWhat's Up?を新設
- マクドナルドに「懺悔メニュー」を置く(スマイルゼロ円・ワッツアップ100円): 効率化されたオペレーションの中で人間味溢れるキャラクターを見たときにハッとさせられます。
マクドナルドに「懺悔メニュー」として What's Up?を新設
B 安全に表現したい:受け入れられる機会/場所として
懺悔とAI ~現代の懺悔:スナックでの自分はAIで再現できる?~
- マクドナルドに「懺悔メニュー」を置く(スマイルゼロ円・ワッツアップ100円): 効率化されたオペレーションの中で人間味溢れるキャラクターを見たときにハッとさせられます。
- スナックでの自分=吐露できる自分の場所を確保=副キャラになれる場所。
- 懺悔とAI: 「副キャラ」でいられる場所としての、AI懺悔室の可能性(スナックは現代の「懺悔室」)。
- 懺悔の本質は後ろめたい気持ちや本音をいったん「自分の外」に置いておく行為です。
懺悔とAI ~現代の懺悔:スナックでの自分はAIで再現できる?~
今後の可能性
「副キャラ」の存在を意識することは、 捉えていくマーケット拡大に繋がるのではなか
ペルソナは一つではなく、複数ある :副キャラ人口でマーケットを考えてもいいのでは :ロールプレイゲームも、副キャラで実行してみるのもありかも
部下の育成も、副キャラがある前提で考えてみることもできる :会社の中で迎合の一辺倒でアサインされている?